
名取事務所『燃える花嫁』
06月11日(水) ~ 06月15日(日)
若手の視点で前衛的な作品を発表し続けている気鋭の劇作家・ピンク地底人3号による新作書下ろし!

架空の日本。
多くの難民が暮らす第4地区で、在日外国人のキリノユウスケは解体業を営みながら、姉のカナエ、娘のアカリと慎ましやかに暮らしていた。ある日、彼らの事務所に、第13地区から出稼ぎに来ていたミドリカワマキというトラックドライバーが現れる。日本人でないという理由で進学もままならないアカリは自由に生きるマキに心惹かれる。
一方、入国管理局が難民受け入れの制限を始めたことで、在日外国人と日本人との間で激しい衝突が起こり始める……
「移民」とは?難民とは?「共生」と「排除」に揺れる国の未来に一石を投じる作品。
2025年6月11日(水)~6月15日(日) 【会場】吉祥寺シアター 劇場
6/11 (水) | 6/12 (木) | 6/13 (金) | 6/14 (土) | 6/15 (日) |
19:00 | 18:30 | 14:00*119:00 | 14:00*214:00 | 13:00 |
*2 アフタートーク:6/13(金)14:00の回
6月11日(水) 19:00
6月12日(木) 14:00*1/18:30
6月13日(金) 14:00*2/19:00
6月14日(土) 14:00
6月15日(日) 13:00
*1 プレトーク(開演の約10分前より):6/12(木)14:00の回
*2 アフタートーク:6/13(金)14:00の回
●受付開始は開演45分前、開場は開演30分前
●開演時間を過ぎてご来場された場合、ご予約とは別のお席にご案内することがございます。予めご了承下さい。
[作]ピンク地底人3号 プロフィール・コメント
劇作家/演出家
同志社大学文学部文化学科美学芸術学卒業。元納棺師という異色の経歴を持つ。
生者と死者の境界を曖昧にしながら社会を描く、苛烈な会話劇を得意とする。近年は手話を使った作品を立て続けに発表し、新たな挑戦を始めている。
Stage of the year 2022 ステージぴあ審査員特別賞受賞。セゾン文化財団セゾン・フェローⅡ(2023-2026)助成。
2018年『わたしのヒーロー』(第6回せんだい短編戯曲賞大賞 単独受賞)、2019年『鎖骨に天使が眠っている』(第24回劇作家協会新人戯曲賞 受賞)、2020年『カンザキ』(第27回OMS戯曲賞佳作 受賞)、2021年『華指1832』(第66回岸田國士戯曲賞最終候補作品)、2022年 KAVCプロデュース公演手話裁判劇『テロ』(第1回関西えんげき大賞最優秀作品賞/観客投票ベストワン賞 ダブル受賞)
ピンク地底人3号|コメント
「演劇」は「社会」を映す鏡だから、「社会」を描けば⾃ずと「演劇」になる。
ただ、いつも思うのだけれど「社会」を描くだけでは⾜りなくて、「演劇」はやはり「社会」の「未来」を描くものだ。
その「未来」が良いものであろうと悪いものであろうと。
どうぞご期待ください。
[演出]生田みゆき プロフィール・コメント
演出家。文学座所属、演劇ユニット「理性的な変人たち」メンバー 。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了。 ドイツ文化センターの文化プログラムの語学奨学金(芸術分野対象)を得てドイツに滞在(2016年夏)。名取事務所公演でパレスチナ演劇上演シリーズ2023年2月『占領の囚人たち』を演出したほか、近年の演出作に『建築家とアッシリア皇帝』『海戦2023』『アナトミー・オブ・ア・スーサイド ―死と生をめぐる重層曲―』など。『占領の囚人たち』『海戦2023』『屠殺人ブッチャー』にて第31回読売演劇大賞優秀演出家賞、『占領の囚人たち』ほかで芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
生田みゆき|コメント
⼊管での暴⼒的な⾏為や、⽇本の難⺠認定数の低さ、外国⼈に対するヘイトデモ…そういうものを⾒聞きするたびに、何故⼈間が同じ⼈間に対してこうも⾮⼈道的になれるのか、と憤りを感じます。
⼀⽅、⾼校の時にホームステイしたオーストリアの家族のもとを数年前に訪ねた時に、街を歩く⼈の⾒た⽬や話す⾔葉が明らかに変化していて、私⾃⾝⼾惑ったこと、そしてホストマザーが「あの⼈たちはルールを守らず、治安が悪くなった。この街からさっさと出て⾏ってほしい」と吐き捨てるように⾔っていたことも思い出されます。また⾃分⾃⾝が「外国⼈」としてオーストリアに暮らした時に、私を仲間として受け⼊れてほしいという思いと同時に、私は違う⽂化圏の⼈間だ、と同化を拒む気持ちもありました。
世界で紛争が起き、難⺠や移⺠の数が増え続ける中、私たちが様々な形で直⾯せざるを得ないこれらの問題から浮かび上がる⼈間の美しさも醜さも、全て描き出せたらと思います。
スタッフ
[美術] 杉浦 充 [照明] 桜井真澄 [音響] 藤平美保子 [衣裳] 樋口 藍
[演出助手] 岩佐美紀 [舞台監督] 八木澤 賢 [制作担当] 栗原暢隆・佐藤 結・鍋嶋大輔
[企画] 渡辺 弘(岡山芸術創造劇場 ハレノワ 劇場長兼プロデューサー)
[プロデューサー] 名取敏行
[協力](有)東京舞台企画/NPO舞台21/NPOグローバルプランナーズ/オフィスK2/
有限会社マッシュ/株式会社シアター・ナインス/文学座/ももちの世界/NPO文化政策ネットワーク/
NPO法人SSG/東京舞台照明/山北舞台音響/スタジオ・ポラーノ/株式会社ゴート
お問い合わせ
- 名取事務所 03-3428-8355 / thntr@ybb.ne.jp
- 吉祥寺シアター 0422-22-0911(9:00~22:00)