こんにちは!ころです!
突然ですが、みなさんは「奈落(ならく)」という言葉を聞いたことがありますか?
なんだか怖いイメージがあるかもしれませんが、劇場では舞台の地下にある空間のことを指します。
実は、吉祥寺シアターにも奈落があります!
普段お客様からは見えませんが、舞台のすぐ下にはスタッフが出入りしたり、機材を設置したりするためのスペースが広がっているんです。
奈落の使われ方は劇場によってさまざまです。
たとえば歌舞伎には、地下の奈落から俳優がせり上がる「スッポン」という装置があります。突然人が現れるあの演出も、奈落があるからこそできるもの。
また、ミュージカルや演劇では、舞台装置が地下から現れたり、舞台全体が回転したりする作品もあります。観客から見ると魔法のような演出ですが、その裏では奈落や舞台機構が活躍しています。
ミュージカル『オペラ座の怪人』では、地下に広がる秘密の空間が物語の重要な舞台として描かれています。実際の奈落は怪人の住処ではありませんが(笑)、お客様から見えない場所で舞台を支える、劇場のもうひとつの顔と言えるかもしれません。
昔の劇場では、こうした舞台機構を人力で動かしていました。そのため奈落には多くの裏方さんたちがいて、華やかな舞台を陰で支えていたのです。
まさに「縁の下の力持ち」!
ちなみに、吉祥寺シアターには回り舞台や迫りはありません。それでも舞台の下には奈落があり、公演中はスタッフが行き来したり、舞台運営を支えたりしています。
さて、「奈落」という言葉は、もともと仏教で「地獄」を意味する言葉です。
昔の劇場の地下は、
・暗い
・湿気が多い
・土のまま
という環境だったため、「まるで地獄みたいだ……」ということから、
舞台の地下も「奈落」と呼ばれるようになったと言われています。
少し怖い名前ですが、実際は舞台づくりに欠かせない大切な場所なんですね。
ちなみに私も学生時代、演出部として舞台に参加していた頃は、よく奈落にお世話になっていました(笑)。
休憩時間になると奈落に降りて、こっそり休憩したり、時には寝てしまったり……。
現代の劇場の奈落は意外と快適。人の出入りも少ないので、個人的には落ち着く空間でした。
舞台を観ているとき、みなさんのすぐ足元には、普段は見ることのできないもうひとつの世界があります。
今度吉祥寺シアターに来たら、「この舞台の下にも奈落があるんだなあ」と思い出してみてください!
(ころ)



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