2月28日
こんにちは!
まずは少しだけお知らせです。
「吉祥寺まちなかリーディング」、まだお席ございます!
こんなにお手頃な企画、秒速で完売してもよいのでは……?と思いつつ、まだ間に合います。ぜひご予約ください。

さて、「完売まではまちなかリーディングの話をする」と宣言しておりましたが、
少し違うことを書きたくなってしまいました……笑
本日は別の担当公演のお話をさせていただければと思います。
先日、円盤に乗る派
『「いまのところまだ存在しているわたしのたましいが……」』の稽古見学に行ってきました。
詳しくは公式noteで改めて書きますが、ひとまず熱が冷めないうちに。
本作は、ワーグナーのオペラでも知られる
「トリスタンとイゾルデ」を下敷きにした作品です。
悲恋物語を、「たましい」と「業」をめぐる近未来の物語として再解釈しています。
~すぐわかる!トリスタンとイゾルデ~
ざっくり言うと三角関係のお話です。
舞台は中世。
騎士トリスタンは、叔父であるマルケ王に忠誠を誓う騎士。
ある戦いで敵国の王子を討ちます。
そのとき負った毒傷を治してくれたのが、
その王子の婚約者だったイゾルデでした。
トリスタンは偽名を使って身分を隠していましたが、
イゾルデは傷跡から彼が仇であると気づきます。
ここで刺してもいい。復讐もできる。
でも、もうすでに、イゾルデはトリスタンのことを好きになってしまっていました(え?!)。
この時点でかなり詰んでいます。
その後、イゾルデは政略結婚のため
敵国のマルケ王のもとへ嫁ぐことに。
その護送役として、トリスタンと再会します。
好きな人が、
自分の婚約者の仇で、
しかも自分を別の男のもとへ送り届ける。
怒りと愛と屈辱がぐちゃぐちゃになったイゾルデは、
「じゃあ一緒に死のう」と毒を用意します。
が、なんとそれは毒ではなく媚薬(え?!?!)。
船上で、理性も倫理も吹き飛びます。
港に到着したイゾルデは、予定どおり王妃になります。
でもふたりは関係をやめられず、不倫関係はバレます。
信頼するふたりに一度に裏切られるマルケ王、かわいそう……。
トリスタンは言い訳もせず斬られ、
重傷を負い、自分の城でイゾルデを待ちます。
イゾルデが到着した瞬間に息絶えるトリスタン。
そしてイゾルデもその後を追い――
媚薬の事情を知り、ふたりを許そうと駆けつけた(やさしい!)マルケ王が
目にしたのは、トリスタンとイゾルデの亡骸ふたつ(マルケ王ーーーー!!!)。
……まあこんなかんじです。誰も幸せにならない。
過去の仇との不倫愛かつ叔父と甥との三角関係なんて、週刊誌も驚きの、倫理的に完全アウトの恋。
しかし、「社会の規範よりも、個人の愛を貫く」という物語でもあります。
(媚薬のせいみたいに言っていますが、イゾルデはもともとトリスタンに
惹かれていたわけだし……そんな長い時間の効力ないですよね、普通……)
ちなみにワーグナー本人も、執筆当時に許されざる恋の渦中だったとか。
人間、だいたいそういうときに名作を書く。
この物語を、円盤に乗る派がどう解体するのか。
戯曲を読ませていただきましたが、
近未来の設定になっていながら、
根底にある「どうしようもない感情」はとても生々しい。
そして、セリフの展開など、大変シュールでクスリと笑えます。
難しそう?と思うかもしれませんが、
元ネタを知っていると、「あ、ここだ」と発見が増えて楽しい作品だと思います。
わたしはもともと円盤に乗る派が好きなので、ぜひ観てほしいです。
ちなみにチラシのタイトルはギャル文字風。

きらきらの紙質にもこだわっています。
吉祥寺シアターのロビーでぜひ手に取ってください。
(ころ)










