1月18日

先日、シアトル発祥の「世界で一番短い演劇祭」
「14/48」の、東京での準備実験ワークショップのオリエンテーションを見学してきました。
そこで伺ったフェスティバルの概要があまりにもおもしろかったので、みなさまにも共有させてください。

「14/48」は、7人の作家、7人の演出家、28人の俳優、
12人のデザインスタッフ(美術・衣装・小道具など)が集い、
生バンドの演奏のもと、48時間で14本の10分作品をつくり、
上演する
という、なかなかにユニークなフェスティバルです。

木曜日の夜(前夜祭)に集合し、まず作品のテーマをくじ引きで決定。
作家はそのまま解散し、家に帰って翌朝8時(!)までに脚本を書き上げます

金曜の朝9時、演出家たちが集合。ここでもまたくじ引きで台本を割り当てられ、
台本が決まると、45分間の「演出家から作家への質問責めタイム」が始まります。

9時45分には、使えそうな衣裳(私物)をどっさり抱えた俳優陣が到着。
どの作品に出演するかは、ここでもくじ引き。
(2人芝居に当たった俳優は、思わず頭を抱えるそうです)

そこからはチームごとに部屋を分かれてリハーサル。
15:30にはテクリハ(1作品20分)を行い、
なんやかんやを経て、19:30に1回目の開演。

21:30頃に終演すると、22:00(!)から2回目の開演
24:00頃にすべてが終わると、早々に帰宅。
そして驚くことに、土曜日も同じ流れで創作~上演までをもう一度繰り返すのだそうです。

(しかも、1回目の上演中に観客の前で翌日のテーマを決め、
それを見た作家は家に帰って、また翌朝8時に新作を書き上げるとのこと……)

48時間で14本の作品が生まれるので「14/48」。

なんとおそろしく、そしてファンタスティックなイベントでしょうか……。

なぜ22時から上演するのか。
なぜ土曜日もやるのか(「7/24」ではダメなのか)。
常識的に考えれば、より安定した選択肢を選んでしまいそうなところを、
「だって、そのほうがおもしろいから!」の一言で、あえて逆を選ぶその精神。

このイベントは、年2回、約30年にわたって続いているそうです。
どのセクションであっても、このフェスティバルに呼ばれること自体が名誉なのだとか。

すごいなあ……。

公式Instagramでは、熱狂の様子が垣間見られます。

今回のワークショップは、
これをいつか東京で実施するための実験的な試みでした。
5時間ほどで、4組・4作品が立ち上がったそうです
(残念ながら、私は発表までは観に伺えず……)。

講師は、シアトルで演出家として活動し、「14/48」の理事も務める交野みみさん。
主催は、俳優指導者・演出家の池内美奈子さん。
おふたりは、なんと小学校の同級生だそうです。

いつか東京で、ぜひとも開催してほしい……!!!
と、強く思いました。

そしてそして。
その池内美奈子さんのワークショップが、吉祥寺シアターで開催されます!

プロの俳優・演出家向けに、5日間かけて取り組む内容です。

アクティヴ・アナリシスとは、
スタニスラフスキーが晩年、従来のテーブル稽古に代わる方法として取り組んだ稽古法。
俳優自身が仮説を立て、戯曲に沿った即興
“étude(エチュード)”を重ねながら、検証を繰り返していきます。

吉祥寺シアター職員で俳優としても活動している伊東さんが、
過去に受講して「とてもよかった」と感じたことがきっかけで、
今回の開催につながりました。

きっと、とても濃密な5日間になることでしょう。
ぜひ、ふるってご参加くださいませ。

(ころ)

  • URLをコピーしました!
目次