こんにちは!武蔵野文化生涯学習事業団の職員、みーです。
本日たまごちゃんと一緒にやってきたのは、武蔵野市民文化会館、小ホール!
都内、いや日本でも随一と言われる豊かな音の響きを持つ、自慢のホールです。
今日は何やら録音があるそうで…👀 舞台上では準備の真っ最中でした。
お許しを得たので、たまごちゃんと舞台に上がってみます。
天井が高いですね~!

ところでみなさまご存じでしょうか?
実は武蔵野の小ホール、残響の長さを調節できるのです!!
施設紹介ホームページの【施設の紹介】から【小ホール】に行ってみると、このように書いてあります↓

残響可変装置ってなんぞや???と思われたみなさま、今度小ホールに行ったら、ぜひ後ろを振り返ってください。
後ろの壁一面のチョコレートのような機構、これが残響可変装置です!

ちょうどタイミングよく現れた音響のOさん(音響の頭文字ではありません)に、装置について伺ってみました。
(長いので読むのが大変だなあと思う方は、「というわけで」まで飛ばしてOK。)
みー:これってどんな仕組みで残響の長さを変えているんですか?
Oさん:この小さい四角のブロックの角度を変えられるようになっています。
木でできたブロックの後ろは吸音材なので、角度によって穴が大きくなったり小さくなったりすることで、
音の跳ね返り具合が変わる仕組みです。
みー:なるほどー!ブロックを動かすことで響きを細かく調整できるんですね!
Oさん:ブロックを垂直にしてぴったり穴を閉じると、音がよく跳ね返るので、
残響は長くなってうるうるした音になります。
反対にブロックの角度をつけて、吸音材の面積が多くなると、
残響が少なくなり若干かわいた味わいの音になります。
みー:楽器によって、あるいは演奏家によって、調整しつつコンサートの響きを創り上げているんですね。
ちなみに武蔵野の自主公演では、どのように残響を設定しているんですか?
Oさん:演奏家本人の希望も聞きますが、企画をしている某氏がリハーサルを聴いて、
曲ごとに細かく指示することもあります。
みー:曲ごとに……!!
というわけで、武蔵野の小ホールで行う自主企画コンサートは、残響可変装置の力で演奏家の音の魅力を最大限に引き出して、みなさまにお届けしているのです。
勉強になったね、たまごちゃん。
……さて、Oさんは舞台袖に戻ってしまったし、せっかく誰もいない小ホールなので、前々からやってみたいと思っていた野望を実行に移そうと思います。
さあたまごちゃん、座席を座り比べ放題だよー!!






前でも後ろでも端の方でも、舞台がよく見える!
たまごちゃんもコンサートの音を想像しながら、座席比べを楽しんでくれているようです。
ちなみにわたくし【みー】の個人的な好みですが、ピアノのコンサートでは人気の鍵盤側ではなく、響きがダイレクトに飛んでくるピアノの音響板側、つまり【舞台に向かって右側】をあえて取ったりしています。
いつも座る場所は決めています、という方。ぜひ一度、普段は取らないお席もお試しください。
新たな景色、新たな響きに出会えるかもしれません……!!
さて、次はどこに探検に行くのかな?
次回のたまごちゃん日記をお楽しみに~!
みー